5月1日-3日

5月1日

仕事後に、年末進行→年度末進行にやられて全く手付かずだったキッチンの大掃除に取り掛かる。

 

新型コロナウイルス感染拡大政府専門家会議の会見を見ながら掃除。

www.youtube.com

SNSなどの功績だと思うが、国民から批判や不満が出ているところ、疑問を持たれている点への回答解説に的を絞ってコンパクトにまとめられていると感じた。データ収集と解析がとにかく粛々と進んでいる印象。基本知識を端折って説明しているので解りづらいという批判は当然出てくると思うが、データ的には短期間でよくぞここまでと思う内容だった。緊急事態宣言は1か月延長といったところか。延長となればさずがに政府も支援策を全面的に打ち出していかないと本当に立ち行かないと思う。財務分野に全く詳しくないので、とりあえず何人かの識者の見解を追って付け焼き刃で勉強した感じ、個人的にはまだ増額できると思うが実際はどうなっていくのだろう。

 

夜に農家をやっている学生時代の友人から毎年恒例のトマトが届く。毎日2食完全自炊生活中なのでありがたい。今現在経営が苦しいのかそれとも特需なのか全く見当がつかなかったので、いまどんな感じ?もしかして忙しい?と曖昧に聞いたら、出荷に追われてめちゃくちゃ忙しい、との返事が来てなんだかホッとする。

 

三陸でカフェを営む友人とやりとり。

satake.theshop.jp

最近ネットショップを開設したそうで、以前から気になっていた藍のお茶を注文。連絡をくれたので、別途カフェインレスコーヒーがないか尋ねたらデカフェがあるという返事。一緒に送ってもらうよう頼む。家で仕事をしているので飲み物の種類が増えるのは嬉しい。楽しみ。

 

5月2日

大掃除大体終了。母親と電話。高齢な上にネットにも馴染みのない人で、テレビや新聞が正しいと信じている世代?のためテレビのニュースばかり見ているらしく完全にコロナ疲れしていた。両親は震災の時は自宅で被災し1ヶ月くらいテレビが観れる状況ではなかったので、長期間有事の報道に晒されるのは今回が初めてだ。いなし方がわからないようで心配になる。ちょくちょく連絡を取ることにする。

 

5月3日

大掃除で疲れて体調を崩し、立ち上がれず寝て過ごす。

 

途中閉会直前にギリギリ見に行けたハマスホイとデンマーク絵画展の図録を改めて眺める。

artexhibition.jp

ハマスホイは私にとってかなり重要な人物だ。子供の頃から大好きなアンドリュー・ワイエスもそうだが、あまり積極的に遠くへ行けない私に、特別どこかに行かなくても生活のそこかしこに美は潜んでいると何度も思い出させてくれる。ほとんど家から出ていない今も、私は毎日小さな我が家で美を探して楽しく過ごしている。

 

ようやく大掃除が終わって趣味の勉強と制作に入るので、なかなかない事態の記録としてやってみたこの日記は終わりです。あとの気持ちはこれから作るものに投影できたらいいんですが。読んでくれた方ありがとうございました。

 

www.coursera.org

↑これから受けるMOMAの写真の講義。

 

4月28日-30日

4月28日

1日中ひたすら本棚を整理する。現在の住まいに引っ越してきた時に日当たりの少ないところに美術書を入れた以外適当に詰め込んでいて崩壊寸前だったので、きちんとストーリーを考えながら再配置していく。ほとんどは参考資料として持っているものなので、分野を自分なりに関連させておくと必要な時探しやすいしアイデアを発見しやすい。

 

今回の本棚は簡単に書くとこんな感じ。

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手書き汚いな。

1日中集中して配置を考えていたら次第に人生観について自らを問いただすことになってしまい疲れ果てた。

 

4月29日

昨日頭を使いすぎて体調が悪い。のぼせて顔がほてる知恵熱状態。とりあえずなんとか軽い掃除洗濯だけこなし、あとは寝ながら新型コロナウイルスの病疫的な情報を軽く漁る。

 

最近参照先に加わったサイト。現場で診療している医師の方のブログで、現在の医療機関の状況や感染者数動向の実際、最新のエビデンスが把握できる。こういうのが最高にありがたい。

news.yahoo.co.jp

 

全体的に見渡すと、無症状患者の全陽性者における割合など今後データを集積して徐々に推定されていくものについては当然知見が少ないものの、普段生活をしていくのに必須の知見については粗方出てきた感じがする。

 

科学分野に関連する有事の時、個人的に「市井の我々の生活に必要な知見は粗方明らかになって初期の混乱は落ち着き、あとは専門家が研究を続けて少しずつ明らかになっていく知見を通常のニュースとして見ながら、少し気をつけることが増えた日常を粛々とやっていくことになるんだろうなあ」と思うタイミングがあるのだが、今回は基礎研究が進んでいたり(コロナウイルス自体は一般的な風邪のウイルスなので)、世界同時に状況が動いていたりするからか、例えば原発事故の時よりはこのタイミングがかなり早くやってくる気がする(あくまで個人の感覚)。私は震災後に福島で森林内の線量動向調査の指揮および森林除染の現場監督として働いたが、「学術的な初期対応は終わった。あとはルーティーンで研究者が追っていくもので、もうこの分野で私にできることはないだろう」と思い至り職を辞すまでには5年ちょいかかった。

 

まあ科学は数学と違って未来永劫正しいということを約束されていないから、新型コロナウイルスに関する現在の研究成果やそれに基づく対応がどの程度正しいのかどうかは今のところ判断が難しい。全ては現時点での最新、最善でしかない。震災当時、各専門家の研究成果とそれに基づいて私が取り組んだ仕事が故郷に真に貢献したのかどうかは歴史の審判を待つしかないように。わからないなりにやっていくしかないのが非常時というものなのだろう。

 

4月30日

仕事など。昼に5日ぶりくらいに近所のホームセンターに買い物に出る。そこそこ人がいた。報道では主要都市の人の減少率を連日報道しているが、テレワークが進む東京近郊では追加的に住宅街での人の密集を見ていく必要がありそうだと思う。

4月25日-27日

4月25日
朝メールチェックしたら昨晩のうちに自宅勤務延長の連絡がきていた。最近よく参考にしている、東洋経済オンラインが国の公表値を使って作成している感染者の推移データを見ている感じ、外出自粛の効果があるとするならば、それが数字で出てくるのに2週間+1週間程度かかる→5月6日に緊急事態宣言は解除されないだろう、と思っていたところだったので会社の判断に対してはそうだろうなといった感じだ。

toyokeizai.net

今日は体調が良くなく1日横になる。子供の頃から体調の良い日のほうが少ないのでまあ慣れているが、今の状況だと普段よりは体調不良に対して多少緊張感がある。ワクチンができるのは現時点の見込みでは2年後、治療薬はもっと早くできるかもしれないけど、どちらにせよそれらのないうちに日常的に外に毎日働きに出て行く時が必ず来るわけだ。とにかく家にいる内に体調をできるだけ整えては運動するを繰り返し、少しでも体力をつけておかなければいけない。


4月26日
日曜日。とうとう大掃除に着手する。

4月27日
有給を取って、ついに本を入れるスペースがなくなった本棚の整理を始めてしまう。1冊ずつ内容を見直して残すか売るか吟味していく。ついでに数を数えてみたら1,000冊を超えていた。道理でIKEAの天井に届く本棚3台でも足りないわけだ。しかしもう本棚は増設できないため、なんとか減らしていく。しかし過去5回、引っ越しの度に蔵書の半分処分を繰り返してきたのに毎回よくもまあ増えるものだ。今回は職場が本の街である神保町なのも拍車を掛けている。

本は真に私の楽しみだ。文学、科学、哲学、カルチャー、美術...雑誌や漫画も好きだ。滅多に行けない旅先で真っ先に行くのはその土地の本屋で、個人店、大型チェーン店、新刊本の本屋、古本屋どこに行ってもわくわくする。本屋に行って読んだことのない本の山を見る度に、世界にはこんなにも私の知らないことがあって、こんなにも知ることができる、そしてその全てを知ることはできないのだと思うと、なんだかいつもその豊かな感じに胸がいっぱいになる。福島の田舎で父の蔵書や図書館の本を片っ端から読み漁った子供の頃からこの感覚は変わらない。

 

ちなみに今私が東京で一番愛しているのは神保町の東京堂書店

www.tokyodo-web.co.jp

 

東北で一番好きなのは仙台の曲線。

kyoku-sen.com

昨年、友人に教えてもらって行って、その選書の素晴らしさに舌を巻いた。

 

あと昨年地元の福島市に良い古本屋ができて、ものすごくうれしい。

www.fukulabo.net

店長さん、とてもおだやかで良い方だった。母校の近くなので、高校生の時にこのお店があったなら、なんて素晴らしかったことだろうと思う。文芸部だったのだけど腐女子揃いで(腐女子に罪はない)あんまり自分の好きな本について話すことがなかったから、こういうお店があったら本の話をしに通ったなあと思う。

 

早くまた本屋に行って知らない本に出会いたい。本棚は限界だけども。

4月22日-24日

今日に追いついた!と思ったらパソコン修理に出すのでまた追いつかない。

 

4月22日

突然無水エタノールが届いて驚く。2ヶ月くらい前に一応購入ボタンを押しておいてみたものが今日届いたらしい。手持ちの消毒用ウェットティッシュがなくなって買い物してきたものを拭いたりできなくなるところだったのでありがたい。折角なので新型コロナウイルスを不活性化するのに適切な濃度や時間について調べてから消毒液を作ることにする。

 

まず軽くググって出てきたのは北里大学の実験データ↓

https://www.kitasato.ac.jp/jp/albums/abm.php?f=abm00026588.pdf&n=20200417_プレスリリース_医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果について.pdf

これによると水道水で濃度調整した場合、50%以上で接触時間1分以上であれば十分不活性化できるようだ。

 

あとはこのCDC(米国疾病予防管理センター)のジャーナルの速報。とりあえずGoogle翻訳様が粗方訳してくれたものを読んだ感じ、濃度30%で30秒間曝露で不活性化できたという内容。

www.biorxiv.org

とりあえず調べて出てきたのはこの2つ。おそらく他のコロナウイルスについての不活性化試験もあるのだろうけどここで力尽きる。

 

結局普通にCDCの医療現場での感染制御ガイダンスに載っていた60-95%濃度というのと、

covid19-jpn.com

アルコール濃度が高いとすぐに蒸発してしまって先の論文で報告されている30秒-1分程度の曝露ができないのを鑑みて、水分多少多めの70%にする。

 

4月23日

水曜どうでしょうの新作を一気見する。面白かったー。びっくりしたけど。

 

4月24日

同居している恋人の人は料理好きだ。ちなみに私がこの日記を書いている今、彼はミートソースをフレッシュトマトから作っている。今の状況になる前は毎日終電で帰ってくるような生活をしていたのでほとんど私が作っていたが、今は2人とも自宅で仕事をしているので、何かにつけ料理を作って人に食べさせることができて、彼はとても楽しそうだ。皮肉な話だが、こんな状況になってしまったことでようやく人間らしい生活を取り戻している人も結構いるのではないかと思う。今日電話で話したうちの若手社員も過去ないレベルに声が元気そうでなんだか嬉しかった。

 

4月19日-21日

4月19日

新型コロナウイルスのあれこれを調べたり支援のあれこれを考えたりしていたのがひと段落し、今後はこれまで色々見た感じで信頼できる専門家やサイトを見回っていればまあ良さそうだ。体調も戻ってきたし、世に言う「お家を楽しもう」することにする。もともと私は家が大好きなので、すでに毎日結構楽しいが。

 

4月20日

自宅勤務の良いところのひとつに、仕事の合間に写真集を見れるというのがあるのに気づいた。私の持っている写真集はカラーが多く、夜に我が家の白熱電球調の照明で見ようとすると色がよくわからない。写真プリント用に色彩確認用の蛍光灯も持っているが、最近手に入りづらく本当に写真を焼くとき以外は使いにくい。

 

嬉しくて新たに2冊買ってしまい、今月の本代(毎月額を決めている)があっさり今日で終了する。購入したのはウォルフガング・ティルマンスの展覧会の図録とアンドレイ・タルコフスキーのポラロイド写真集。タルコフスキーは映画も好きだけど、個人的にはポラロイド写真が非常に好きだ。そういえばポラロイドカメラを新調するためのお小遣い貯金が貯まってさあ買いにいくぞというタイミングで緊急事態宣言が出てしまい、買いに行けなくなってしまった。買いに行く予定だったお店に購入できるかどうか連絡してみよう。

 

4月21日

 ポラロイドカメラを購入しようとしていたお店に問い合わせをしてみる。すぐに返信をしてくれて、5、6回メールをやりとり。希望通りのsx-70のアルファモデルがあったので購入。この機会に面倒がってやっていなかったネットバンクの手続きをして払い込みをしようとしたら、長らく住所変更をしていなかったため窓口に行かないといけないことが判明して崩れ落ちる。銀行に行きたいけど、これって不要不急なのかどうなのか。ひとまずATMまで行って払い込み。この時間で銀行行った方が良かったのか...

4月16日-18日

今日の背中が見えてきたー

 

4月16日

この状況になってめちゃめちゃ難しいということがわかったのが「1週間全く外に出ないで済むように買い物する」だ。全然うまくいかない。何か買い忘れるし、買い忘れてないにしても足りなくなる。結局3,4日に1回は何かしら買いに出ている。食の細ってきた中年2人暮らしで生協さんの宅配を利用しているのにこの体たらく。うちより人数の多いご家庭は相当大変ではなかろうか。いや私の買い物の仕方が下手なんだろうけども。

 

残り1ロールで個人的に状況が緊迫していたトイレットペーパーが買えた。ちょっと嬉しい。

 

4月17日

接触8割減とはなんぞやを勉強してみる。根拠となるモデル、式はすでに新型コロナクラスター対策専門家 (@ClusterJapan) などで説明されている。

 

 

 微分忘れちゃったわ...

 

現在の有効感染者数の設定は2.5だが、これが日本において正しい数字かは現時点ではわからない。緊急事態宣言後のいろいろなデータ(東京都で言うと電車の改札通過数の減少率とか)で修正されていくのだろう。潜伏期間と鑑みると最初のデータが出るのが2週間後か。解釈の落とし穴だなと思うのが、このシミュレーション結果、0割減から10割減まで接触が減少した割合に沿って比例的に感染者数が減っていくと思われがちだが、6-7割減未満までは感染者数は減るどころか感染者は増加し続け6-7割を超えたところで初めて減少し始めるということろだ。なので確実に効果が出るラインとしての8割なのだろう。このシミュレーション結果を基に、7-8割減なら数週間で収束することがわかった→どのようにすれば接触8割に相当するのか考えよう、という流れで研究者も走りながら進んでいる状況なので、

note.stopcovid19.jp

↑最先端の人が「考えてみました」くらい。「ひとりの人が相手と1m以内の距離で2-3往復会話したら1接触」、「ひとりの人が相手と握手したら1接触」...職場で働いているときは1m以内の距離で2-3往復の会話がまずなく、軽く10往復いくのが日に3-5回といったところだったかと思う。調整や議論が多い仕事なのでメールとWeb会議以外で8割減らすと考えると、どうやっていいのかわからない。みんなで出勤したら普通に3密なんだよな。ちなみに最近買い物の時はあんま喋らずに「うん、うん」て大きく頷いている。

 

4月18日

 先日署名したSave The Cinema関連でクラウドファンディングが開始されたことを知る。

 

未来へつなごう!!多様な映画文化を育んできた全国のミニシアターをみんなで応援 ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金 - クラウドファンディングのMotionGallery

 

「未来チケット」コースというものがあったのでプレッジする。映画館を指定して、その映画館が再開した際に使える映画券を購入するというものだ。状況をみていると私の雇用も今後まあまあ危うく複数館はさすがにきついので、最も愛する地元の福島フォーラムの未来チケットだけにする。じっくり観たい映画が上映されるタイミングで帰って観よう。しかし支援額すげえな。映画ファンとしては嬉しい。

4月13日-15日

うおお全然追いつかん。

 

4月13日

私は学生の頃から確率統計や数理モデルが結構好きなのだが、クラスター対策班のこれまでの動きを追った4月11日放送分のNHKスペシャルを観て数理モデルを駆使した初期のクラスター対策の鮮やかさに唸る。でも今は経路不明の感染者が増えすぎてクラスター対策では抑えられない状況になっている。放送でも取り上げられていたが、3月の3連休の際に非常事態宣言を出せず都内各地の人出を制御できなかったのが今の状況に進んでいったターニングポイントだろう。個人的にはこれは責められないところだと思う。私もまさかあんなにみんな気軽に花見に行くとか思わなかった...

 

4月14日

ありがたいサイトを知る。というかいままでなぜ気づかなかった。

covid19-jpn.com

有志の医療者による海外論文翻訳サイト。専門以外の英語論文はさほど読み解けない私の悲しい英語力。おかげでWHOとアメリカの疾病予防管理センター(CDC)の新型コロナウイルス関連論文と関連情報が一気に読めた。本当にありがとうございます。今のWHOは組織的にはかなりどうしようもないが、情報源としては当然かなり使える。

 

結構面白かった(不謹慎)のがWHOの、コロナ関連で出回っている怪しい情報に対するファクトチェック。covid19-jpn.com

ちなみにこれは3月時点の記事なので犬や猫などペットへの感染の科学的証拠が確認されていないとの記述になっているが、現在は感染報告が出てきているようだ。事実が日々変化していくので意識的に新しい情報を取りにいかないといけないのが、今回のようにわかっていることが少なく、そして急激に研究が進む場合の大変なところだ。

 

4月15日 

先日ものすごい少額だけども寄付した新型コロナウイルス感染拡大防止活動基金の第1期採択先の報告が届く。

readyfor.jp

医療の現場への医療用マスクや防護服の配布、保育施設への布マスクの配布、学校に行けないことで虐待の危険にさらされる少女達や路上生活者など行き場のない人のためのシェルター整備、こども食堂やひとり親世帯へのサポートとかなりバランスの良い採択先。よかった。